秘密のネタ帳

別に秘密でも何でもない

アイマス人力ボカロメドレー合作振り返り 後編

後編です。

前編にも増して、誰向け?みたいな内容になってきました。

一番は自分の備忘録です。

タイムライン制御

前編で、アセット + シーン作りを開設しました。ここから、MV にしていきます。

Unity の Timeline を配置して Animation Window でカーブを編集していきます。

Unity のリファレンスや

Using Visual Effects with Timeline | Visual Effect Graph | 12.1.12

こちらの記事を参考に。

【Unity】VFX GraphのイベントをTimelineで制御する

撮影用ペイン構成

タイムラインツールが機能するようになりました。

ちなみに、カーブエディタで描けるカーブは AE のようにウェイト付きではなく、ウェイト無しのベジェ曲線のようです。細かい制御は AE の方が得意。

カメラ

MV 用カメラ制御をやりやすくするために Cinemachine のプラグインを導入します。

ほとんどこちらの記事の通りにやりました。

【画像で解説】Unityを使った3DダンスMV制作かんたん入門講座|コニーログ

こちらの動画も参考になりました。

【Unity】Cinemachineを使ったカメラワークの作り方! #vrアカデミア - YouTube

Cinemachine + タイムライン制御

カメラ移動は基本的に定点の補間で行っています。各アイドル毎に「良い感じに映すカメラ」を設置して、カーブ補間していく感じです。元の動きが大きいので、手振れも大きめに入れました。

手持ち、あるいはドローン撮影のように連続的に移動するカメラを表現するのに、2点 + カーブ補間が良いアイデアだと思いました。

3D 空間のカメラ制御は、AE よりやりやすいです。

Recorder

動画の出力には、先ほどのブログ記事にも紹介があった Unity Recorder を使用しました。出力の設定はこんな感じです。

動画として出力すると画質が相当下がったので連番画像として1フレームずつ出力しています。

AE

連番画像をインポートして多少の加工をして完成!

今回は AE での加工は控えめなので任意の編集ソフトでできます。

振り返り

達成点

  • VFX Graph (GPU Particle) の利点を活かせた
    • まさに VFX Gprah が売りとする所のパーティクル大量生成、mesh との連携を活用できた
    • 同時に「なんで Unity?」の答えになる
      • MMD はこんなエフェクト (+ ライティング/ポストプロセス) は出せない
      • AE はメッシュと連携したエフェクトは作りにくい
      • UE じゃないのは趣味
  • ライティングの知見・視点を得た
    • AE で LDR/Unlit の世界に生きていると気付けない
  • モデルのモーションが無いながら、退屈の無い 3D 映像に仕上げた (と思う)
    • モーションが無いのは最初からわかっていたので、カメラとエフェクトで勝負できた (と思う)
  • 武器が増えた
    • 本記事にまとめたように、毎日目を回しながらも Unity の機能を使い倒した

技術的反省点・伸びしろ

  • Vfx が一種類しか制作できなかった
    • これまでの AE の経験からもアイデアはまだあった
    • 「キャラ・背景物の登場」に絞って作ったが、それでも時間が回らなかった
  • 雑ライティング
    • HDRI は Unity が用意しているプラグインから使えそうなものを使ってきた
      • 今回目指した、アニメとリアルの調和に合う背景は…?の答えになっているかは怪しい
    • 「とにかくそのカットを良く見せるようライトを炊く」「GI・ポストプロセスを改良・改善・チューニングする」どちらの観点からもまだクオリティアップは図れる
    • (正直、雑ライティングでも良い感じにやってほしいというのはゲームエンジンに望む所)
      • (UE5 はそうなっていってるんだろうなあ)
  • 雑半透明
    • アクリルとエフェクト、二つの半透明が無理なんてことは最初に気づくべき

まとめ

  • 現代の 3DCG をひとりでやるのは荷が重い
  • が、挑戦して得られる視点・技術・知見も多い

合作お誘いいただいたなぎなぎさんはじめとして主催の皆さま、動機をくれてありがとうございました。

ステージモデル貸していただいた mobiusP、ダンスだけでなくいつもお世話になっています。ステージ無しで完成はありませんでした。あと 3D の大変さを垣間見ました。

以上、ここまで見ていただきありがとうございます。